――――協力体制がしっかりしていて心強そう
以前は幼稚園に勤めていたのですが、乳幼児の保育もしたいと思っていた時にアケボノ保育園を見つけました。アケボノ保育園では1~2歳児のクラスは複数の先生で担当するなど、先生同士の協力体制もしっかりしています。小さい子の保育経験がない私でも、安心して子供たちに接することができると思ったのが決め手でした。
――――園のみんなで行う行事が最高!
子供と一緒に自分も成長できることです。子供たちの個性や月齢・年齢、状況に合わせて関わり合い方を工夫するうちに、保育の知識の引き出しも増え、私自身も成長できています。行事の準備や練習、日々の指導の中で子供の心を豊かに育てたいと思っていますが、逆に私のほうが純粋な子供たちにいろいろと教えてもらっているんじゃないかと感じますね。
アケボノ保育園は合同クラスもあるので、自分のクラス以外の子供たちや先生と協力して、園のみんなで一つのものを作り上げていく団結力も感じています。一緒に考えたり、見せ合いっこしながら、うまく行事が成功した時の気分は最高ですね。こんなに人と深く関わり合える仕事はなかなかないので、そこが一番の魅力じゃないでしょうか。
――――自分の教え方に悩むことも…
アケボノ保育園は、行事に熱心なところが魅力のひとつです。でもそのぶん、子供たちが挑戦することも増えます。鍵盤ハーモニカにしても鼓笛隊にしても、成功させてあげたいけれど、なかなか最初はうまくいきません。同じことでも子供によって得意不得意があり、やる気のスイッチもみんな違うので、教え方もそれぞれの個性に合わせないとダメで……。うまくいかない時はすごく悩みます。「私が上手に教えられないから、みんな上手にできないんじゃないかな」って。でもそんな時はいつも、経験豊かな先輩方がフォローしてくれるんです。相談にのってもらったり、実際に先輩が子供たちと接している姿を見ていたりすると「なるほど!」と目から鱗が落ちます。先輩や仲間のおかげで、問題を乗り越えることができていると感じています。
――――子供を喜ばせることをいっぱいやりたい
保育を通じて常に成長し続けていきたいですね。子供たちは日々成長しているから、自分も負けないように成長していかないと!
この仕事をしていると、向上心が尽きることはないんです。ひとりとして同じ子はいないから、新しいクラスを受け持つ度に「ああしてあげたい、こうしてあげたい」がたくさん出てくるんです。それを実現できるようになりたいですね。保育はいくらでも工夫できるから、いろんな工夫をして子供を喜ばせられることを増やしていきたいです。例えば自作の絵本を作ったりできたらいいな、なんて思っています。
――――子供も先生も明るくて、直感で決めました
学校で求人を見ていて、「自分の家から自転車で通える」と思ったのが最初に惹かれた理由です。そして実際に見学したところ、子供たちがのびのびとしていて、先生たちの雰囲気もよく、直感で「いいな」と思いました。歴史のある地域の中で信頼されていて、遊具のある広い園庭も魅力的。ここなら楽しく子供たちと過ごせそうだと思いました。
――――子供に教えられたり、元気をもらえる
最初はなかなか心を開いてくれなかった子が自分になついてくれると、本当にうれしいですね。一緒に考えながら制作物などを作るうちに、いろんな個性の子たちと信頼関係を築けていると感じます。小さな積み重ねで子供が成長できた時は本当にうれしいですし、子供に元気をもらうことも多いんですよ。そして自分も成長できるんですよね。「人との関わり合い方」など、人としての基本を子供たちに教えることは、自分自身を振り返るきっかけにもなります。教えているうちに教えられることもいっぱいです。
―――――――ピアノで悩んだ時、先輩に救われた
クラスの全体の運営を考えることでしょうか。制作物をよく子供たちと一緒に作るのですが、先々のスケジュールを考えながらやらないと間に合わなくなってしまいます。それで最初のころは要領よくいかず、あせったりしていました。でも大人があせっても子供たちには子供たちのペースがあるから、なかなかうまくいかなかったり……。やる気を損なわないように指導するのも難しいところです。でも、本番の日に子供たちが胸を張って輝いている姿を想像すると、地道な作業も楽しくなってきます。
私はピアノが苦手で、以前うまく弾けないのが悔しくて泣いてしまったことがありました。でも先輩から「子供たちのことを思ってがんばろうね」と励まされ、「そっか、自分がうまいと見せようとするから緊張するんだ。子供たちと一緒に楽しめばいいんだ」と思えたんです。そうしたらすごく肩の力が抜けて、今は私の演奏で子供たちが歌ってくれるのがうれしくなりました。保育士はいろんなことをやらなくてはいけないので、得意不得意があると思いますが、アケボノ保育園では決して苦手なことを責めるのではなく、楽しんでがんばろうって言ってもらえるんです。
――――子供たちの笑顔のため、先生として成長を続ける
「こういう接し方でよかったのかな」「もっと違う接し方があったんじゃないか」と、まだまだ悩むことはいっぱいあります。このくらいの子供たちは、人格を形成するとても大切な時期です。ここで体験したことが子供たちの考え方や人とのかかわり方に影響を与えるので、そこにかかわる私たちはとても大切な役目を担っていると思います。保育は正解がない仕事ですが、いっぱい考えながら一緒にいろんな経験をして、子供たちに豊かな時間を作ってあげたいです。あとは子供が泣いている時やケンカが起こった時などに、もっと素早く判断できるようになりたいですね。そしていつでもどんと構えて、子供たちに安心感を与えられる先生になりたいです。
―――――周囲からの評判のよさも決め手のひとつ
以前も保育の仕事をしていましたが、たまたま母の知人から「アケボノ保育園はいいよ。歴史があって先生の入れ替わりも少なく、働きやすそうなところだよ。」と聞いて見学に行きました。すると先生方は優しく、子供たちは駆け寄ってきてくれたりして……。みんなのびのびしていて元気だし、本当にいい保育園なんだなと思いました。子供たちが先生の顔をよく見上げていたのですが、その目がとてもキラキラしていたのも印象的でしたね。子供たちと先生方の信頼関係を感じて、私もここで働きたい、そして長く続けたいなと思いました。
―――――――子供に嘘はつけない。だから自分も成長できる
今は4歳児のクラスを担当していますが、いろいろな問題を乗り越えながら、子供たちと分かり合えた時にやりがいを感じます。子供に嘘は通用しないし、あいまいな答えは許してもらえません。だから自分の言葉に責任が持てるよう、しっかりと考えて話す努力をするようになりました。そうじゃないと本当に、痛いところを突かれちゃうんです(笑)。でもそうやって接して子供たちにいろんなことを教えてもらいながら、自分も成長できていると思っています。
それと、アケボノ保育園の先生方はすごく保育に関して情熱があるんです。行事等で忙しい時はきっちりやるけど、普段はほんわかしていたりして。「がんばる時と楽しむ時」「しっかりやる時と休む時」のメリハリをつけるのが上手で、一緒に働きながら学ぶことがいっぱいありますね。すごく恵まれた環境だと思っています。
―――――行事の準備が遅れて大ピンチ!その時先輩が…
行事の準備のスケジュールについて細かく教えてもらっていたのに、すごく遅れてしまったんです。4月から担任になったばかりで気負ってしまっていたのかもしれません。頭がいっぱいになってしまって、遅れていることにも気づいていませんでした……。子供たちの作業スピードのことも計算に入れてなかったんです。結局、忙しい先輩がすぐに手伝ってくださって……。もちろん注意を受けましたが、励ましてもいただきました。これからも悩んだり失敗することはあるかもしれませんが、「同じ失敗だけは2度としないようにしよう」と心に誓いました。
―――――今しかない時間を、素敵な思い出でいっぱいに
大人になると日々に大きな変化はありませんが、子供たちにとって今日という日はすごく大切です。1日1日を大切に、素敵な思い出をいっぱい作ってあげたいです。それには私が勉強しなくちゃいけないこともいっぱいで、決して保育という仕事に飽きることはなさそうです。これからも先輩たちの背中を見ながら、ずっと子供たちのそばにいたいですね。